日本を変えたい

日本を変えたい



新成人の8割近くが「自分たちの世代が日本を変えていきたい」と考えているという。



インターネット調査会社マクロミルが昨年12月6日〜8日に男女250人を対象に行ったネット調査の結果である。同社の分析によると「不景気による就職難や東日本大震災をきっかけに若者が真面目に社会に向き合っていこうと考えているのでは」ということだった。



250人程の回答数で全体の傾向を探れるのだろうかという疑問は残るけれど、日経新聞に記事として取り上げられることを考えるとそれなりに信憑性があるのだろう。



ゆとり世代や草食系などと揶揄される若者たちではあるが、こうした気概も持っているというニュースには思わず目尻が下がる。



他方で「日本の未来は暗い」と答えた者も80%に及んだようだ。理由には「リーダーシップを取る人が将来のビジョンを提示できていない」「日本の経済成長は見込めない」等、冷静な現状分析ができている。



日本の現状の見方の一つに「世代間の争い」や「持つ者と持たざる者との闘い」がある。



日本がこのままでよいと考えている人はよほどの例外を除くとほとんどいないであろう。かと言って、実際に変えようとすると既得権益を守ろうとする抵抗勢力が突然現れる。



まさに「世代間の争い」や「持つ者と持たざる者との闘い」になるのだ。



その戦いはまだ表立ってはいないけれど確実に水面下で始まっている。



今回大阪都構想を引っ提げ、見事大阪市長に当選した橋下氏も若者を投票所に向かわせられたことが勝因の一つであった。



しかし、



歳を取っていようが、若かろうが、持っていようが、持っていまいが時間は全ての人に平等に流れていく。



そして、



もう一つ確かなことは、これからこの日本を背負っていくのは今の若い世代の人たちだということ。



19世紀末期、世界の帝国主義国の脅威をバネにして、それまで260年続いてきた体制やしがらみを変えた幕末の若者たち。そのエネルギーと知恵と勇気がこの国の若者には脈々と受け継がれているはず。



新しい「維新」を期待している。



日本を変えるために。



世界の見本になるために。