ディズニーシーのアトラクション「シンドバットの冒険」に出てくる「心のコンパス」という言葉を思い出した。
日本社会は「失われた20年」を経てもなお政治不信に構造不況、急激に進む少子高齢化に歴史的な円高、世界的な競争激化と欧州危機による急速な世界経済の冷え込みと巨額債務に喘ぎ、東日本大震災で更に大きな荷物を背負うことになった。
個人もまたかつてないほどの厳しさを味わっている。中高年で職探しをしなければならない人たちは筆舌に尽くし難い状況に追い込まれているし、大学新卒者の就職率も戦後最低を記録し、就職氷河期と呼ばれた時代がまだ暖かかったのではないかと言われるほど。
こういう時には意外と頭で考え過ぎない方がいい。
頭で考えて得になることや有利になることを選ぶと大抵失敗してしまう。
なぜなら、
頭で考えたことは必ずしも自分の特性や価値観と合致しないから。
厳しい時代だからこそ人々は生き延びるために必死になって考える。他人を出し抜くために何だってする人も増えてくる。
そんな時に頭で考えようとすると知らず知らずのうちに周りの人と同じことを考えてしまう。他人の価値観を自分のものだと勘違いしてしまう。
だからこそ、
こういう時には頭で考えるのではなく、心のコンパスに従うのだ。
どんな時代であろうが、どこにいようが、どれほど競争が厳しかろうが、自分の心が望むことなら耐え抜くことができるはず。
心のコンパスが正しい方向を指し示せるように心の中のガラクタを処分しておこう。