あるご飯屋さんのカウンターで食事をしていた時のこと。
隣に座った20代サラリーマン風の男性がマスターに声をかけた。
「僕、学生になることにしました」
「???」
「会社辞めて、○○経理学院に入って一年勉強して公務員になることにしました」
マスターが応える。
「最近お客さんに本当に多いですよね。いいことだと思いますよ・・・」
客商売ゆえに反論するわけにもいかず、話を合わせている感はあったものの「最近多い」というのはあながち誇張ではないように感じた。
フランス大統領にオランド氏が選ばれたこと、ギリシアの総選挙で連立与党が大敗を喫したことで欧州債務危機が再燃し始めている。両国に共通するのは公務員の多さだ。
公務員という職種(身分?)の否定をするつもりは一切ないが、地方国家とも財政赤字が天文学的数字になっていることを考えれば、これ以上の「固定費」を背負うことは避けなければならないはず。また、公務員が増えることで国家の経済成長が高まったという話は一度たりとて耳にしたことはない。
若者が公務員になることを夢見たり、目標にしたりする国に明るい未来はないと思うのは私だけだろうか。