「決められない政治からの脱却」
昨日の衆議院選挙は自民党の歴史的大勝で幕を閉じた。
現実的には、自民党が勝ったのではなく、民主党が歴史的大敗を喫したという方が正しい。
それにしても民主党の230の議席が57にまで減るというのは尋常ではない。
確かにマニフェストの不履行だけに留まらず、東日本大震災や原発問題への稚拙な対応の数々、党内の不協和音から泥船から逃げ出すかのような大量の離党者・・・
野田首相が最後にがんばった部分(消費税増税他)は残念ながら(?)かすんでしまった。
また、日本維新の会をはじめとする第三極もまとまりきれず、不完全燃焼のまま終わってしまったことも大きかった(日本維新の会の54議席、みんなの党の18議席をどう評価するかには意見は分かれるが・・・)。
結局のところ消去法で最後まで残ったのが自民党だったということなのではないか。投票率が戦後最低の59.32%で終わったことも民意の表れと言える。
そんな中、唯一光と感じられるのは、自民党公明党の連立で3分の2以上の議席を確保したこと。
参議院では民主党が過半数を占めるものの差し戻し法案は衆議院で通されることになる。
ということは、
これまでの「ねじれ国会」から脱出し、「決められない政治」から脱却できるということ。
脱却して向かうべき場所がどこなのか、方向が間違っていないかが大事なことは言うまでもない。
それでも、この混迷から脱却することを何より優先しなければならいない。
なぜなら、このぬかるみに嵌り続けていたら窒息死してしまうから。
「決められない政治」から「決められる政治」へと、
その変化に気づけるように、安倍政権の一挙手一投足をしっかり見極めていきたい。
そして、
次の選挙に活かしていかなければならない。