溢れ出す水

どうすれば効率的に取り出せるかばかりを考えてきたけれど、何のことはない、



自然に溢れ出すまで入れ続けるのが一番簡単、かつ効率のよい方法なのだと気づいた。



何かを覚えようとしてもなかなか身につかない、何かを体系的に理解したいけれどなかなかうまくいかない、やり方が悪い、向いていない・・・



いや、いや、インプットが圧倒的に足りないだけ。



まずは何も考えず一つのことを大量に入力していけばよい。多少零そうが漏らそうが一切気にせず入れ続ければいい。



何の疑いも持たず、ただただインプットを続けていく。



いつか器から水が溢れ出す時が来る。



必ず来る。



効率や体系はその後考えればいい。



水が溢れ出す瞬間の快感を想像しながらインプットを続けていく。



気をつけなければならない唯一の点は、インプットを続ける間の「サイレントピリオド」。



成果としての水が溢れ出すまでの間はあたかも何も変化がないように思えるけれど、そこが成否を分ける分水嶺。



その峠を越えることだけを考えて、水を注いでいけばよい。