「ミツバチの生きる目的を知っているかい? もし、ミツバチに『あなたたちは何のために生きているのですか?』と尋ねたなら、彼らはきっとこう答えるだろう。『ハチミツを作ることが仕事よ。せっせとミツを作るの。なぜなら私たちはミツバチだから』」
「でもその答えは必ずしも正しくない。ミツバチには、ハチミツを作ることなどよりも生態系やエコロジーに対し、はるかに重要な役割があるんだよ。その役割とは、花の『花粉』を運び、受粉の手伝いをすること。それにより花は咲くことができ、生命が循環している。仮にその営みを取り去ったとしたら、すべての生態系が崩壊してしまうほど、もっとも根本的、かつ絶対不可欠な役割を担っているわけだ」
当のミツバチは、おそらくそのことを知らないでしょう。もし、今、全世界のミツバチが「自意識」に目覚め、こう言い始めたらどうでしょう?
「ねえ、私、生きる目的を知りたくなってきたの。仕事なんか放って、山で瞑想するわ。生きる意味の答えが見つかるまで、山頂のバラの茂みにしばらく引きこもるの。使命が見つかれば、充実感と情熱に満たされて、また仕事に戻ることができるから、しばらく仕事はお休みね」
全世界のミツバチが、突如そんなことをいいだしたら、花が咲かなくなり、生態系の循環が停止してしまいます。当のミツバチは気づいていないかもしれませんが、「毎日の仕事を精一杯こなすこと」で、彼らの「真の使命」がまっとうされているのです。
私が言いたいのはこういうことです。
「あなたが日々無意識に、自然体でできていることの中には、実は世界に大きく貢献しているようなことがある」
以上のお話はピーター・セージ氏の「自分を超える法」からの抜粋。(P256)
- 作者: ピーター・セージ,駒場 美紀,相馬 一進
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今、目の前の仕事が世界を支えているんだという気持ちがあれば、背筋がしゃんとする。目が冴え、誰もいい加減なことはしなくなる。
目の前にある仕事が自分の使命だと思うことが世界を救い、自分を超えていく方法だったのだ!