堪忍袋の緒が切れそうになるときがある。
緒の材質と強度は堪忍袋がいっぱいになって膨張し切れない極限までいって初めて試される。
仕事でここしばらく緒の耐久度が試されている。
今にも緒が切れそうになるのを感じながらその度ごとに意識の向きを変えたり、力を抜いたり、敢えて笑ったりしては緒をギュッと締め直している。
その結果、堪忍袋が更に大きくなった気がする。
耐久性が上がった気がする。
忍耐するごとに強くなるのは堪忍袋の緒だけではなく、
堪忍袋自体も大きく、強くなる。
堪忍袋を破裂させていいことはない。感情を爆発させていいことは一つもない。
勝って兜の緒を締めよ
と同じように、
耐えて堪忍袋の緒を締めよ
だ。