只者ではない運転手

 

「この人只者ではない」

 

そう感じたのは仕事関係の人がタクシーの運転手さんと話していた時のこと。

 

その人もタクシーに乗る時はその土地土地の生の意見を聞くことにしているそう。

 

その人が建設に関わった施設の評判を聞いたところ、運転手さんの口から出てくる言葉がまるで施設の企画から参加していた関係者かと思うほど的を射ていたという。

 

仕事柄いろんなお客さんから様々な話を聞くからだろうけれど、たくさんの話の中のどれとどれをピックアップして、自分なりの味付けをするかはその運転手さんの感性にかかっている。

 

只者ではないタクシーの運転手さんのいるこの国はまだまだ捨てたものではない。