昨日のブログで「ドレイクの方程式」を紹介し、その最後に「いつの日か世の中のすべてが数式で表される日が来るかもしれない・・・ 」と書き、E=mc2という方程式を記して終えた。
筆者はまるっきりの文系出身者ではあるけれど、
E=mc2(二乗がうまく表示できなくて恐縮)
が、アインシュタインの特殊相対性理論から導き出された公式であり、「宇宙の方程式」とも「世界一美しい数式」とも言われていることくらいはおぼろげながら知っている。
その意味を一文で表すと、
「光速に近づくと、質量=エネルギーが増える」
というものらしい。
数式をそのまま訳す(?)と、
「E(エネルギー)は、m(質量)にc(光速)の2乗を掛けたものに等しい」
となる。
と聞いても、正直どういうことかよくわからない。
そんな風に感じていたら、こんな本に出合った。
- 作者: ブライアンコックス,ジェフフォーショー,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2011/08/29
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 110回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
その冒頭はこんな魅力的な文章から始まる。
本書の狙いは、空間と時間に関するアインシュタインの理論をできるかぎり単純なかたちで説明するとともに、その深遠な美しさを明らかにすることだ。そうすればけっきょく、ピタゴラスの定理よりも複雑な数学を使わずに、あの有名なE=mc2という方程式にたどりつくことができる。もちろん、ピタゴラスの定理が思い出せなくても心配はご無用。この定理もいずれ説明するので。
もう一つ、やはり重要な狙いがある。この短い本を読み終えた読者全員に知ってもらいたいのだ。現代の物理学者が自然についてどう考えているか、そして、はなはだ有用で最終的には私たちの生活を変えるような理論をどのように組み立てるかを。
アインシュタインは空間と時間のモデルを構築することで、星がどうして耀くのかを理解するための道をつけ、モーターや発電機が動く根本的な理由を解明し、ひいては現代物理学全体の基盤を築いた。
それでも正直なところ一番惹かれたのはタイトルであり、本の帯に書かれてあるシンプルな文章だったことも告白しておかなければならないだろう。
いつかきちんと理解したかったあなたへ
エネルギー、質量、光速___
諸概念の根本的な定義から
最先端のヒッグス粒子研究まで
数式を使わずに
解説する、格好の入門書
まだ読んでいない本を紹介するのもどうかと思いつつ、このわくわく感を感じている間に想いを残したかったのでお許しを。
Let's go for the ride!