前の家に住み始めた当初は飛行機の音が気になった。
時折聞こえてくる自衛隊のヘリコプター演習が騒音にしか感じられなくて往生した。
東京の新居も電車の音がうるさい。
と言っても、窓を閉めたら気にならないと思っていたら他の音がしない時には結構耳につくことがわかった。
仕事が立て込んでストレスが溜まってくると普段感じないことにも敏感になって耐えられないのではとさえ感じらるようになる。
他方で慣れも驚くほど早く体内に浸透して行く。
あれほど気になった飛行機やヘリコプターの音が聞こえなくなったし、東京の新居もあっという間に電車の音は気にならなくなった。
聞こえない騒音
人は結局自分の聞きたいことしか聞かなくなるし、見たいものしか見なくなる。
その切口に耳を澄ませて、日々の生活の質を上げていくと同時に、
自分の信じたいものが本当に自分の信じたいものなのかは問い続けなければならないと感じた。