執念の先

 

FIFAワールドカップロシア大会も大詰めを迎えようとしている。

 

準決勝では事実上の決勝戦と言われたフランス対ベルギーではフランスが勝利を収めた。

 

イングランドクロアチアは延長戦に縺れ込む死闘の末にクロアチアが2対1で格上のイングランドを制した。

 

両ゲームとも夜中の3時からの試合をライブで見る甲斐のある内容で、特にイングランドクロアチア戦は若いイングランドを相手に史上初の決勝進出をかけたクロアチアの執念を感じる一戦となった。

 

ゲーム開始5分でイングランドフリーキックから一点を先取し、クロアチアはこれまでの2試合と同じく追い掛ける展開に。

 

そんな展開は想定内と言わんばかりにひたすら、愚直に攻撃を繰り返す。

 

イングランドからのカウンターに冷や汗をかくシーンがあったり、単調な攻めになって得点の匂いがなくなっても諦めることなく攻め続けた。

 

その執念たるやついには硬いイングランドの守備をこじ開けて一度ならぬ二度までもゴールを決めた。

 

勝利への、旧ユーゴスラビア時代を含めても初めてとなる決勝進出に向けての執念の先を見た気がした。

 

果たして自分はその執念の先を見たことがあるだろうか。

 

そこまで強い思いを持って事にあたっているだろうか。

 

興奮が冷めてふとそんな思いが広がった。