謙遜と卑下の間

 

日本人の美徳の一つに謙遜がある。

 

自分を下に置いて相手を立てる、へりくだって、控え目な態度をとる。

 

コミュニケーションの一つのテクニックであり、年次の上の人を敬う上下関係が健在の日本では当たり前の常識の範囲に入る技。

 

卑下は自分を劣った存在だとし、卑しめること。

 

相手の取る態度やその場の雰囲気によって時に謙遜が卑下に近づき、そのせいで力関係が変わったり、雰囲気が微妙になってその先が見えにくくなることがある。

 

特に目上や立場の上の人の謙遜が卑下に近くなると周りの人が動作接していいのか、どこへ向かって進んで行けばいいのかがわからなくなって逆効果にさえなってしまう。

 

謙遜と卑下の間に嵌らないよう気をつけたい。