夢の世界

 

「りんご狩りには行かなかったでしょ?」

 

そう話しかけられて、怪訝そうな顔でいると、妻が続ける。

 

「バスに乗ってたんだけど、途中で降りて自分の車で行ったの。サラコナーが運転しそうな車だった。骨格だけ。」

 

それで?

 

「結局途中で迷って行けなかった。だから、泊まったの。(家族が?)どこに行ったのかなと思ったんだけど、電話できなくて近くのボロいホテルに泊まったらその部屋から裏に通じるドアがあって、入ると(知らない)子どもたちが縛られてボロボロ泣いてるの。」

 

俄然面白くなってきた。

 

「怪しいところに泊まったと思ったの。その秘密の部屋はオーナーの人たちが住んでる部屋に繋がってて、本当は鍵が掛かってるんだけど、ちょっと開いてるの。ヤバイと思って、りんご狩りを主催している老夫妻に電話しようとしたんだけどなくて。それで歯を磨いてたら(?!)○○(筆者)がいたの。」

 

「どゆこと?ってなって、ヤバイヤバイ、ここはヤバイ、外国人の女の子二人が鎖に繋がれていてこのホテルヤバイって話した。でも、その子どもたちはタイル張りの床の上に鎖で繋がれているんだけど、なぜだか代わり番こに、あの子どもたちじゃないかと思うんだけど、楽しそうに遊んでて、お母さんとも仲良さそうなの。女の子二人、とても可愛くて綺麗な子たちなの。小学高学年と一年生になってないくらい。とにかく警察に言わなきゃいけないと思いながら、なんかそこにいることに身の危険を感じるほど複雑な状況なの・・・」

 

そこで妻はまた夢の世界に戻っていった。

 

その続きが知りたくてたまらない・・・