優等生の答えは要らない。
ふとそんなことを感じた。
優等生の答えは、的を射た、そつのない答えであり、忖度という贅沢も付いている。
決して間違いではないし、むしろ世の中的には模範解答と言えるものが多い。
それでも優等生の答えが要らないというのには理由がある。
彼らの答えには心が揺さぶられないのだ。
驚きがなく、心を打つものがなく、感動もしない。
それよりも生の生臭さや傷だらけの怖さや歪な迫力に心が揺さぶられる。
物事の芯や本質に食い込む力がある。
巷に溢れている優等生の答えは要らない。