ハッと息を呑んだ。
戦争をする口実はどうにでもつく。勝ってしまえば、真実を語ったかどうかは問題にならない。戦争で重要なのは、最初から最後まで正義ではなく、勝利なのである
誰の言葉か想像できるだろうか。
答えは、独ソ不可侵条約の締結時にヒトラーが国防軍の幹部に言ったという台詞。
皮肉にも世界はヒトラーの敗北を目撃した。
もしも死後のヒトラーが呟くならば先の台詞についてどんな言葉を発するだろう。
自らの正義について抗弁しようとする姿を思い浮かべるのは筆者だけだろうか。