転落の受け止め方

 

「2023年の日本のGDPが世界第4位に転落」

 

散髪屋さんで待っている時に目の前のモニターに映し出されていたニュースだ。

 

以前から2023年にはドイツに抜かれて4位になるだろうとの見方はされていたものの実際にニュースとして目にすると感じるものがある。

 

戦後の奇跡の復興から高度経済成長、バブル経済を経てもなお世界第2位の経済大国は続いたが、その後の失われた30年の間に圧倒的な人口と経済規模を誇る中国に抜かれ、今回人口がおよそ4分の3のドイツにも抜かれてしまった。

 

日本の長期低迷はこれからもまだ続くであろう。明るい材料はなくはないが、それが日本経済全体を照らすほどではない。

 

経済的な転落をどう受け止めるのか。

 

名目GDPで今回4位に転落というニュースだが、物価の変動を考慮した実質GDPでは1990年代後半から5位は変わらない。

https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je22/h06_hz020101.html

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或いは、開き直って経済指標に拘らない生活のクオリティを目指すのか。

 

はたまたかつて流行った「清貧」をよしとするのか。

 

物質主義の20世紀から21世紀に入って24年目。

 

負け惜しみではない転落の受け止め方を個人でも国家レベルでももっと真剣に考えるときが来ているのではないだろうか。