負けても負けても

負けても負けても負けても(大会に)出続けることが大事なんだよ。



空手の先生がそう言っていた。



誰かと闘うことは相手が誰であろうと怖いもの。必ず勝敗が決する大会で負けることは痛いし、恥ずかしいし、何より悔しい。



できることならそんな思いは誰だってしたくはないし、負けが混んできたら思いは倍増していく。



たからこその言葉なのだろう。



逃げない、強い心を造るために。



生きている限り嫌だと思うことは起こり続けていく。嫌なことから逃げるのか、立ち向かうのかで心の強さが決まっていく。人生の可能性が広がるのか、狭まるのか。深くなるのか、浅いままで終わるのか。



負けることは問題ではない。



負けという嫌なこととどう向き合うのか、負けから何を得るのか、それが大事なこと。



「闘う相手は自分」であることを学び、その闘いに勝つことができるようになって初めて大会の対戦相手にも勝てるようになる。



空手の大会は子供のものだけでなく、誰もが心の中で開いている真剣勝負の場所である。