「日本人の未来は明るい」
今ベストセラーになりつつある神田昌典氏の「2022ーこれからの10年、活躍できる人の条件」の帯に書いてある言葉だ。
作者はそう言い切っている。
そして、
こんなにエキサイティングで希望と優しさに満ち溢れた日本論、キャリア論がかつてあっただろうか、という程、魂の込もった作品。
2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
- 作者: 神田昌典
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2012/01/19
- メディア: 新書
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●未来を予見するためには歴史を振り返ればいい。歴史は繰り返す。70年周期説から予見する未来像。
●国の趨勢を決める大きなファクターは人口ピラミッド。消費を余儀なくされる46歳〜50歳の人口の増減によって景気が左右される。
●世界の成長エンジンとなる東アジア諸国と日本の共通点。儒教国家の経済圏。アジアの中で生きることの意味。
●プロダクトサイクル理論から導かれる”iPhone”や「会社」の寿命と可能性。
●リーダーになるために身につけるべきスキルとしてのエクス・フォーメーション(⇔イン・フォーメーション)それを促す読書会。
●40代が、時代のはざまに架ける橋・・・
一つひとつのトピックが目新しい理論とは言えないにも拘らず、目から鱗のような感覚に捕われるのは問題提起から仮説への絶妙な流れと軽快かつ愛情に満ちた優しい語り口のせい。
ブラックスワン(重大で予測不可能な事象)
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20120206
で溢れている我が国日本。暗く、不安な気持ちになって当たり前の出来事ばかり起こっているけれど、裏を返せばそれだけチャンスに満ち溢れているということ。考え方を変えるだけで、こんなにも世界が明るく変わるなんて。
10年後の2022年の世界
周りにいる愛する人たちが「10年前は本当にしんどかったですよね」と笑顔で振り返ることができる日が来ることを信じている。
こんな時代に、命を削ってまでこれほど素晴らしい本を書いてくださった神田昌典氏に感謝の気持ちを表したい。