その時はピンとこなくても、後からジワリと効いてくる言葉がある。
普段は意識することがなくとも言葉は心の何処かにしまわれていて、必要な時に何処からか汲み上がってくる。
外部の刺激をきっかけに。
必要な時に、必要な場所で。
後から効いてくる言葉は聞いた時はピンと来なくても、何か引っかかるものがあることが多い。
大切なことは、引っかかる言葉を反芻すること。なぜ引っかかるかを考えること。そうすることで心の中にそぉっと錨を下ろすことができる。
その時理解できなかったとしても、言葉は心の海底に静かに、確実に横たわり、必要な時に潜在意識が錨を外してくれる。
錨から解き放たれた言葉は再び意識上に浮かび上がってくる。
後からジワリと効いてくる瞬間だ。
自分の中に眠っていた言葉を慈しみ、言葉の持つ意味をじっくり味わいたい。