心の錨

 
人は誰もが錨を持っている。
 

 
心の底に沈んでいる錨はその人をその人足らしめているもの。
 
 

表面上で幾ら揺れても揺さぶられても所詮は鎖で繋がれた範囲内のこと。
 
 

心の底に硬く結びつけられた錨は微動だにしない。



凪の時も



嵐が吹いても。



そのことを信じて事に当たりたい。
 
 

当たればいい。