世界で一番空気のきれいな場所をご存知だろうか?
オーストラリアのタスマニア島だそうだ。
大気の汚染状態は世界の24ヶ所で常に調べられていて、タスマニアにあるケープグリム大気汚染測候所の大気汚染度は0。「ゼロポーションの空気」と呼ばれ、世界の空気汚染の基準になっているという。
なぜタスマニアの空気がきれいかと言うと、現地に吹いてくるほとんどの風はピュアな空気の南極からのものだから。
空気がきれいということは空から降ってくる雨の水もきれいということ。
地面に70メートルにも及ぶ黒いビニールシートを広げ、それを集めてボトルに詰め、それを商品にして販売しているのだ。
世界で唯一世界保険機関から認証を受けた雨水の販売会社。
ご飯も美味しく炊けそうな軟水とのこと。
一度は飲んでみたい!
他方で、改めて考えてみると世界中でこの場所の雨水しか安心して口にできないというのは悲しむべきこと。
20世紀は科学の飛躍的な発展をみた100年になった。
その結果、人々の暮らしは便利になり、豊かになった一方、地球は汚染され、我々の生活自体の持続性さえ危ぶまれるようになった。
21世紀は、更なる科学の発展と我々人間の倫理観と互いを尊重し合えるコミュニケーション力を磨く100年にしなければならない。
地球というガラスの惑星が再び元気になる100年に。
22世紀の人類がどこでもピュアな雨水を飲めるような、
そんな「世界中が一番空気のきれいな場所」になれるように。