同じ顔ぶれの効果

 
 
年に一回の健康診断が始まった。
 
 
 
受付を済ませて待合室に通される。
 
 
 
しばらく待つ。
 
 
 
去年はあっという間だったけれど、今年は混んでいる様子。尋ねてみると普通とのこと。
 
 
 
検査服に着替えていざ出陣!(バーコードがついているのを見るとおしゃれな囚人服??)
 
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血圧測定からスタート。
 
 
 
数値は正常範囲内でまずは第一関門クリア!
と同時にいつもと違う流れに新鮮さを感じる。



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院内も改装されたみたいで「アンチエイジング」のエリアができたことを知る。いつかはお世話になるかもという思いが浮かび、再び新鮮な気分になる。
 
 
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待ち時間が長い。
 
 
 
お腹すいた・・・
 
 
 
昨日7時に軽い夕食を摂ってから何も口にしていない。この空腹感は健康な証拠と勝手に内科医になる。
 
 
 
そうこうしているうちに名前を呼ばれ、次の問診に移る。そこでは事前入力していた問診票に基づき幾つかの質問が投げかけられ、今日の流れが説明される。特に問題はない。最後にお腹周りを計られて終了。メタボでなく一安心。
 
 
 
「次は3階です」との声に従い、階段に向かう。階段のドアを開けたら一瞬暗さに戸惑うもののセンサーが反応してすぐに明るくなる。毎回のことながらいいなと思う。
 
 
 
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3階に降りるとすぐに名前を呼ばれた。
 
 
 
視力、体重、聴力が連続で計られる。視力検査は小さなレバーを左右前後に倒すタイプ。手慣れたもの。それでも一瞬方向を考える度に機会音が「方向は?」としゃべるのが可笑しく思わず一人苦笑。
 
 
 
聴力も体重も問題なし。身長も縮んでいない。
 
 
 
次は胸部X線検査。
 
 
 
エイリアン2やアバターに出てくるような大きな機械の中央部分に顎を乗せる。目の前にFUJIFILMの文字が現れる。世界がデジタル化していく中で見事に進化し、生き残り、更に強くなった企業の名前からFILMの文字が取れる日がいつかは来るのかなという思いが浮かんだ。少し肩を内側にして腕を裏側に向け大きく息を吸い込む。止めた瞬間撮影音がなる。
 
 
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採血担当はとても明るく元気な看護師さん。「いい血管がたくさんありそうですね」「今日は寒いから収縮してるみたいです」へぇ〜そういうものなんだぁ。
 
 
 
次の心電図もなんら問題なくあっという間に終わり、内科医による診察に呼ばれる。
 
 
 
40代男性で無口な先生。最初10センチほどの不思議な機械を持っていたので何だろうと思っていると額に当てられ、「36度2分ですね」と。最新の簡易体温計。額の中央と両端の3箇所を測った平均体温なのだろう。
 
 
 
その後はお決まりの触診と問診で終了。これで終わりかなと思ったら「次はバリウムですね」と言われ、最後の難関があることを思い出す。



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しばらく待つ。
 
 
 
心なしかバリウムを飲む前の人たちの表情は少し固め。それを和らげるためかそこだけは待合の椅子がリラックスできる安楽タイプになっている。
 
 
 
バリウムを飲む胃の検査も手慣れたもの。
 
 
 
炭酸の顆粒を口にし、バリウムで流し込む。ゲップを堪えて、右回り、左回り、息を吸って、止めて、吐いて・・・楽しんでいるうちに終了を迎える。日本人初の宇宙船船長(コマンダー)として任務に就いている若田光一さんのことが頭を過る。
 
 
 
最後はインフルエンザの予防接種。
 
 
 
個人的にインフルエンザの予防接種に信頼をおいている方ではない。それでも予防接種をする理由はここにある。
 
 
 
 
 
 
「聞き腕とは逆の腕を出してください」と言われ、左手を出す。肘を曲げて、「二の腕の裏側をこちらに向けてください」と続けて言われる。こんなところに打つんだと思っているうちに注射針が刺さる。全くの無痛と思っていたら、ワクチンが注入され、圧力がかかるのか、身体が最低限の拒否反応を示すからかはわからないけれど痛みが押し寄せる。それも一瞬のこと。
 
 
 
これで全て終了。
 
 
 
ワクチン接種後30分は院内で様子を見てくださいと言われ、完了の手続きをしてからご褒美の(?)食事。少し味は落ちてる??
 
 
 
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まだ30分にはならず、しばし休憩しながら物思いに耽る。
 
 
 
今回手順が一部異なっていたけれど、安心感があったことの一つはところどころに毎年見る顔ぶれがあったから。
 
 
 
スタッフが変わらない、同じ人が継続して働いているというのは一つの安定、安心を生む。
 
 
 
安定、安心があるからこそ取り組めることがある。
 
 
 
積み上げられるものがある。
 
 
 
来年も同じX線検査、採血担当の人がいればいいなと思った。