一昨日のブログの最後をこう締め括った。
「失われた20年」は「創造的破壊」の長過ぎるプロセスだと考えたい。と。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20130318
「創造的破壊」とは、
オーストリアの経済学者シュンペーターによって唱えられた考え方で、非効率な古いものは効率的な新しいものによって駆逐されていくことで経済発展するという考え方であり、その新陳代謝のプロセスをそう呼んだ。
不況は創造的破壊に必要であり、政府による介入はこれを妨げるものとして否定した。
現在ではこれを読み替えて、企業活動の中で古いものを打破し全く新しいものを生み出す行動、という意味合いで使われることが多い。
出典)
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_68.html
更地に新築の建物を建てるのであれば、破壊するものは何もない。
しかし、現実社会においては建物や企業や社会システムという基盤の上に人々は生活を営み、時間の経過と共に全ては古くなっていく。それらを壊さなければ新しいものを建てることはできない。
新しいものを構築するために今あるものを破壊することを「創造的破壊」と呼ぶ。
バブル経済が破綻した80年代末をピークに形成されてきた戦後の日本経済システムは政府による介入もあり、20年の歳月をかけてなお崩壊を続けている。
東日本大震災を経て、更なる試練の時を迎えているこの国日本。
「死の跳躍」と呼ばれた明治維新と第二次世界大戦後の「奇跡の復興」を実現させた国がこの程度のピンチに負けるはずはない。
新しい社会を築くために壊すことを恐れてはならない。
国家も企業も個人も同じである。