「選択する未来委員会」
なるものがある。
今後の半世紀を見据え、持続的な成長、発展のための課題とその克服のための施策を検討するために内閣府の経済財政諮問委員会によって発足せられた委員会。
ほぼ1年かけて議論してきた内容が「最終報告書」にまとめられた。
未来への選択
- 人口急減・超高齢社会を超えて、日本発 成長・発展モデルを構築 -
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/houkoku/01.pdf
先週のワールドビジネスサテライト(テレビ東京)で日本総研理事長 の高橋進氏が話されていたことが刺激になり、調べてみた。
(選択する未来委員会のレポートについて)2020年頃をめどに少子化対策予算を倍増させることなどが盛り込められている。
改めて手に取ったレポートは25ページにわたる大作。
しかも難解な専門用語がぎっしりで具体策と言いつつざっくりした観念中心の記述が多いこともあり、結構読みごたえがある。
それでも「目次」を順を追って「読む」ことで議論の流れは把握できるし、要所要所で「ポイント」にまとめられているのでそれを拾い読みするだけでもよく理解できる。
我々日本人が直面している問題は、事実を知れば知るほど途方もなく大きく、複雑。
怖くなるほどの難問ばかりだけれど、知らない振りをして嵐を通り過ぎるのを待つことはできない。
レポートは「結び」はこう締め括られている。
人口急減・超高齢化が招来し、日本の経済社会全体が負の連鎖に陥り、地域社会が衰退していくことは避けなければならない。何とか変えていく必要がある、そのための選択を積み重ねていくべきである、と多く人々が望むようになっていくことによって、少しずつしか変わってこなかったこれまでの日本の経済社会が、大きく改革・変革へと踏み出していくことを信じたい。
大事なことは、改革・変革に向けた取組にいますぐとりかかることである。デフレ脱却が視野に入ってきたいまのタイミングが歯車の好転を図り得る好機である。このタイミングを逸して取組を遅延させた場合、そのコスト、代償の大きさは計り知れないものとなる可能性がある。本報告でみてきたように、困難な課題はたくさんあるが、希望が実現できるようにする、いままでやっていなかったことをやってみる、そういう発想で取り組むならば、決して克服できない課題ということではない。
2020年までに残された時間は多くない。2020年のその先の、いまから50年後の未来が、さらにその次の世代の未来へと明るく開かれたものであるよう、いまから始めなければならない。
昨日安倍首相が衆議院の解散を発表した。
来月14日が投開票日。
アベノミクスのこれまでの成果、
そして、
どの党が、どの政治家が未来を考え、政策として実現する力を持っているのか、
それが問われる。
我々自身の未来を選択するのは他の誰でもない我々自身であることを肝に銘じて投票したい。