意識を別のところに向ける

 
 
赤ちゃんが泣く、幼な子が泣くと子育て初心者はつい困ってしまう。
 
 
ありがちなのは、泣いている原因がわからず、つかめず、必死になっていろんなことを試しても結局的外れで慌てふためいてしまうこと。
 
 
お腹が空いている、眠い、むずかゆい・・・など、深刻なことでなければ、
 
 
「意識を別のところに向ける」
 
 
が効果的。
 
 
ガラガラやぬいぐるみ、何か動くもの、音が出るもの・・・注意を引かれるものがあるとそれまで泣いていたことが嘘のようにケロッとする。新しい対象物に集中する。
 
  
実は、大人も同じだ。
 
 
昨日のブログでは社会的な不安が増大する中、大仏建立の気運が高まっているという話を書いた。(大仏建立の気運)
 
 
そこでは社会不安から目を逸らせるために、スケープゴートとしての大仏の可能性をネガティブに語り、注意を喚起した。
 
他方で、約7年かけ、のべ200万人以上を動員した巨大事業は人々の心の支えとなり、希望となった、それが狙いだったという説もある。増大していく社会不安を掻き消すために他の何かに目を向け、集中させる意図があったという。
 
しかし、もう一つの側面は、辛いとき、悲しいとき、苦しいときに、その想いにどっぷり浸かってもがき苦しむよりも、「意識を別のところに向ける」ことで笑いや明るさ、幸せを感じることができるということ。
 
 
苦しみや悲しみを解消する処方箋がわかっているのなら、それが一番であることに変わりはない。
 
 
それがわからないときや確実ではないときは、
 
 
「意識を別のところに向ける」
 
 
を一つの技として思い出したい。