話の順番

 

「あのね。今日ね。漢字の再テストでね、満点で一発合格だったんだよ。すごいでしょ?」

 

「それはすごいね!  よかった!!」

 

小学4年生の娘との会話である。

 

でも、ん?  ん?  

 

満点も一発合格もいいけど、何かが引っかかると思ったら「再テスト」ってことに気づいた。

 

「再テストって?」

 

そう尋ねると少し恥ずかしそうに、

 

「最初のテストは不合格だったの」

 

「あ〜 そうだったんだぁ。で、そのテストは何点だったの?」

 

「90点。90点以下が再テストだったんだぁ。」

 

「そっかあ〜。まあ、90点は悪くないよね。で、再テストになったのはクラスで何人だったの?」

 

「3人・・・」

 

「・・・」

 

話は順番も大事である。