二刀流の使い手

 

今シーズン、メジャーで大活躍しているもう一人のプロがいる。

 

ロサンゼルス・エンジェルズの大谷翔平選手である。

 

リアル二刀流をメジャーで実践し、日本人だけでなく、全米が熱い視線を送っている。

 

https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=39789

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MLB

大谷翔平、史上5人目の快挙達成! 打球速度191.5キロ超えはスタントンやジャッジらの“怪物級”
THE DIGEST編集部

2021.04.13

大谷翔平のバッティングが絶好調だ。

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷は現地時間4月12日、敵地でのカンザスシティ・ロイヤルズ戦に「2番・DH」で先発出場。5打数3安打3打点の活躍で、チームも10対2で完勝した。

 第1打席、大谷はカウント1-2から内角低めのスライダーを上手く捉えるレフト前ヒット。この一打には相手放送局からも「イチローのようだ」と称賛の声が上がったが、凄かったのはここからだった。

 3回の第2打席は併殺、第3打席は失策で出塁と打ち取られた中で迎えた7回の2死二、三塁の場面。4対3で1点リードと追加点が欲しい展開で、大谷は高め95マイル(約153キロ)の速球を強振すると、打球は弾丸ライナーで右翼フェンス前に届く貴重なタイムリ二塁打に。そして9回の第5打席も二塁打を放ち、続くマイク・トラウトの2ランでホームにも帰ってきた。

そして、7回の二塁打で「歴史」にその名を刻むことになった。何と超弾丸ライナーの打球速度は119.0マイル(約191.5キロ)を計測。2015年にスタットキャスト(弾道解析機器)がメジャーリーグに導入されて以降、速度119.0マイル以上の打球を放った選手はわずか5人しかいないのだ。そして、その面々はさすがのパワーヒッターばかりである。

 2017年に59本塁打を放ってMVPを獲得した球界ナンバーワンの飛ばし屋ジャンカルロ・スタントン、同じく2017年に当時メジャー歴代新人最多52発を放ったアーロン・ジャッジ、捕手歴代シーズン最多本塁打記録を持つゲリー・サンチェス(ともにニューヨーク・ヤンキース)、40本塁打超を4回記録している不惑スラッガー、ネルソン・クルーズ。こうした“モンスター”しかいない領域に、大谷が踏み込んだというわけだ。

 奇しくも先日、レッドソックスの主砲であるJD・マルティネス(ボストン・レッドソックス)は「2番・投手」で出場した試合で一発を放った大谷を見て、「打球速度が115マイル(正確には115.2マイル/約185キロ)だったよね。マジですごかったし、強烈な打球だった。あんな速い打球を打てる打者はそう思いつかない。スタントンやジャッジ級のパワーだよ」と語っていた。

 そして12日の試合で、大谷はまさに“予言”通りの結果を残したというわけだ。この試合を終えて、大谷は打率.333、3本塁打、11打点、OPS1.109と圧巻の数字を残している。次回の先発登板はまだ明かされていないが、少なくとも”一刀流”でも大きく貢献できているのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

 

 

類稀な体格と才能、そして不断の努力で勝ち得た結果と言えばそれまでだけれど、投手と打者の両立というプロの世界では過去100年以上実現していなかったことをやってのけるにはどれほどの苦難があっただろうか。

 

数多の懐疑や批判を潜り抜けてきたであろうことは想像に固くない。

 

自分を信じる力とそれを実行し続ける根性こそが真の二刀流ではないか。

 

翻って我々自身は、誰かに反対されても批判されてもやり通すと決めたことがあるだろうか。

 

自分を信じる力とそれを実行し続ける根性

 

スケールは違いこそすれ我々もそんな二刀流の使い手になりたい。