ファーストハンドエクスペリエンス


ファーストハンドエクスペリエンスという表現を聞いたことがあるだろうか?



英語で"first-hand experience"というのは自分の直接体験のこと。



誰かの目や耳を通して得る情報ではなく、ましてや誰かの手によって加工された情報でもなく、自ら第一人者として体験したこと。



テレビやWEBで得る情報は全て二次的、三次的情報と言える。それは流行りのTwitterFacebookとて例外ではない。ネット社会が進化すればするほど情報の伝達スピードは早くなるが、それは間接情報の量が圧倒的に多くなることにほかならない。



間接情報の洪水は怒涛のごとく社会に流れ込み、濁流となって人々の考え方や生活を激変させつつある。ネットで調べたことやSNSで見つけたことがあたかも自分の体験として捉えられるようになりつつある。



それだけに「ファーストハンドエクスペリエンス」が今まで以上に大事になってくることは間違いない。



Google Earthやブログ、数多くの旅行サイトで幾ら現地の情報に詳しくなったとしても自ら足を運んでその場の空気を吸い込むことがどれほどその人にエネルギーを与えるか。間接情報や擬似体験では決して得られない人間としての感覚をもっともっと大切にしていかなければならない。



ファーストハンドエクスペリエンスを重ねた人間と仮想体験のみをくぐり抜けてきた人間の重みは時間が経つごとに大きく広がっていくことであろう。



ネット社会に仕掛けられた罠にかかることなく、ファーストハンドエクスペリエンスを増やし、そこから学んでいこうではないか。