時間に支配されない人々がいる。
現代社会では誰もが多かれ少なかれ時間に追われている。
時間を守れない人は社会不適合者とさえ見做され、社会から見放される。
そこまで極端でないにしても、なかなか時間に意識が向かず、決まった時間を守れない人は案外多い。
それを時間にルーズな人、だらしなさの表れと切り捨てるのではなく、一つの特徴と捉えられないか。
音痴、方向音痴、スポーツが苦手、人見知り、出不精などと同じような。
音程が取れなくても生きていけるし、方向音痴でもスポーツができなくても、多少の人見知りであっても出不精でも生き方を選べばそれが人生のデメリットになることなく生きていけるはず。
逆に、そうした特徴を持つ人の多くは他にもプラスの特長を持っている。
身の回りにいる時間に意識が向きにくい人の持つプラス面に目を向けたことはあるだろうか。
時間に支配されない人々の住む世界は真の自由な世界なのかもしれない。
我々が本当にすべきことは、その人たちが時間を守れないことを指摘し、嘆き続けることではなく、
そういう人たちが時間を一切気にせず自由に生きていける舞台を考え、提供していくことなのではないか。
時間に支配されない永遠の自由人が思う存分活躍できる場を。