寄せては引くのが波。
満ちれば引くのが潮。
攻めの後は守りの回が来る。
それが当たり前。
プラスとマイナスは常にセットになっていて、プラスばかり続くことはないし、マイナスが永遠に続くこともない。
昼が終われば夜が来る。
明るい昼だけでは一日にならない。
かと言って、明けない夜もない。
引き潮時には引き潮の愉しみがあるだろうし、守りの回に身につくスキルもある。夜の楽しみもあるし、マイナスの世界で育つものだってきっとある。
引き潮を悲しむのではなく、引き潮だからこそできること、楽しめることを見つければいい。
砂の城作りは最高だし、潮干狩りだって楽しめる。引き潮で見つかる生物たちは簡単に捕まえられるし、満潮の準備だってできるはず。
ないことを悔やむのではなく、あるものに目を転じればいい。
引き潮の達人になれれば、満ち潮ももっと楽しめるのだから。