その人はおもむろにドラえもんの絵を描き、少しずつずらしては何百人ものドラえもんで螺旋を描いた。
そして、放った言葉は、
「この会社で長年働いてきた先輩や同僚がいる中私はこの仕事、このポジションを引き継ぎ、今日お客様であるあなたと出会いました。私の言うこと、してきたことが認められたならとても嬉しいですし、それはこれまで会社を支え、継続せしめてきた人たちの代表を務めるつもりで来ただけにそう言っていただけてホッとした気持ちになります。ありがとうございました。」
そのグループのトップでなくともその組織に所属することで、一員であることで、グループの顔や代表であることを忘れてはならない。
常に看板を背負っているということを忘れてはならない。
そんな夢を見た。
不思議な夢だった。
一人ひとりがその組織の顔であり、代表なんだと目が覚めてから妙に納得した。