未来が良くあるために

 

小学六年生の娘の作文がいつの間にか普通、大人みたい、になり始めていて驚いた。

 

国語の授業の宿題で書いた作文「未来が良くなるために」を読んで、娘の問題意識と表現力に成長を感じた。

 

一人一人が行うリサイクル

 

未来がよりよくあるために何が必要だろうか。私は、地球に住む生き物にとっての良い環境がこれからもずっと続くことが未来が良くなるうちの一つだと思う。良い環境をつくっていくためには「一人一人が行うリサイクル」が大切だ。現在の地球の環境を改善していくことが人類の、これからの目標なのではないか。

  五年生の時、人間が出したゴミで海のたくさんの生物に悪い影響が出ていることを学んだ。現在、海に存在しているゴミの中で一番多いのがプラスチック。プラスチックゴミ全部で一億五千万トンも海に今も存在しているという。この大量のプラスチックゴミのせいで約七百種の生物が、傷ついたり死んだりしているのだ。私はプラスチックごみのおそらしさを知った。

  一度放出されたプラスチックごみは何百年も残ってしまう。自然分解されないためだ。最も短いもので一、五年から10年、最も長いビニール袋は六百年も残るそうだ。このまま続くと二千五十年頃には、海に存在する海の生物の量とごみの量は対等になるといわれている。日本は一人当たりのプラスチックゴミの発生量が世界で二番目に多い国だ。私たちがこうして日常の日々を送っているうちに海の生物は苦しんでいるのだ。

  それでも、リサイクルを一部の人がしたとしても残りの人がしなければ地球の環境はよくならない。しかし、その一部の人がリサイクルを少しずつ広げてことで日本中が、そして世界中がリサイクルをするようになり地球の環境が良くなるのではないか。

  そもそもリサイクルとは「再生産にまわす」ということであって「ポイ捨て」とはちがう。リサイクルは、不必要なものを新しいものに作り変えるローテーションをする。なので環境にも良いし資源をむだにすることもないのだ。ごみの中で一番多いプラスチックをリサイクルすれば、海のゴミを大幅に減らすことができる。これはだれだってできることでしっかり実現していかなければならないことではなだろうか。

  環境が良くなり自然の動物が傷つかないからリサイクルをするといっても、一気に世界中の人がリサイクルをすることは難しい。だから一人一人が取り組むことが大切なのだ。リサイクルをするだけでなく、レジ袋を使わず自分のバッグをもっていく。このようなことを一人一人が心がけることで地球温暖化防止にもなり、未来が良くなっていくんじゃないかと私は思った。

 

未来が良くあるために、

 

大人である我々が何を考え、何をするのか、宿題を出されたような気がした。