原因の追及

 

足を組む悪い癖がなかなか直らない。

 

足は組まない方がいいのは頭ではわかっているのに気がつくと足を組んでいる。

 

せめて片方に偏らないように交互に組むようにしているのが関の山。

 

今日、病院のロビーで待っている間、足を何度か組み換えながら本を読んでいる時にふと気がついた。

 

座る姿勢を変えれば足を組まなくてもいい。

 

深く座り直して背筋を伸ばす。腰椎を立ててお腹を引っ込める。

 

呼吸に意識を向け、鼻からゆっくり吸い、お腹を引っ込めながらゆったりと吐いていく。

 

それを何度か繰り返すうちに足を組みたいという衝動が消えていた。

 

「足を組まない」という直接的な意識を持っていても治らなかったのに座り方を変えただけで一瞬で治った。

 

目の前の現象を追いかけてもそれは蜃気楼のようなもの。

 

原因を追及し、それに対して打ち手を講じれば何らかの効果は必ずある。

 

足を組むのを治すのも仕事も人生も同じではないか。