ファンの作り方

 

あるファーストフード店でのこと。

 

一人のお客さんがテイクアウトの大きな袋を受け取り、ドアから出ようとした瞬間袋を落としてしまう。

 

ガシャンという音が店中に響き渡り、食事中の他のお客さんの注意を引く。

 

店員さんの一人が駆け寄り、声掛けと同時に落とした袋から商品を取り出し、一つひとつ丁寧にカウンターに並び直す。

 

漏れがないかを確認し、容器から中身がはみ出しているものは作り直しますからと声を掛ける。

 

落としたお客さんの顔色がパァっと明るくなる。

 

食事中の他のお客さんも自然に笑顔になっていた。

 

その店員さんは「ファンの作り方」なんて一切頭になく、反射的に取った行動であることは間違いない。

 

心と心が通う瞬間

 

それが結果としてファンを獲得することになるのだろう。

 

利己的な「ファンを作る」ではなく、

 

結果論としての「ファンの作り方」は一度考えてみてもいいかもしれない。