リスクの許容範囲

 

「◯◯は危険だと思います。」

 

ここ数年で「ブーム」かのように感じられるほどビジネスシーンでよく聞かれる表現である。

 

立ち止まって考えると、英語の"risk"を直訳しているだけで本来の意味と少し違う。

 

リスクの正しい意味は?

 リスクという言葉は、日常的には“危険性”や“危険度”といった意味合いで用い られています。 しかしながらより厳密な言葉の使い方をする場面では、“被害の影響 の大きさ”や“被害が発生する可能性(確率)”、あるいは“影響の大きさと可能性(確 率)の組合わせ”という意味で用いられます。

 

ビジネスシーンでもその言葉を正確に使うなら、「◯◯はトラブルに発展する可能性が比較的高いかもしれません。」であろう。

 

リスクを極力排除したい気持ちは理解できるし、必要なことは認めるが、リスクを0にしようとして払うコストと成果物をバランスにかけて判断しなければならない。

 

その判断の責任を負う人がリスクの許容範囲を決めればいい。

 

「◯◯は危険だと思います。」

 

そういう人の言葉を鵜呑みにするリスクは把握しておかなければならない、