渋谷にある高層ビルのエレベーターに乗り込んだ。
目指す階のボタンを押して、奥に陣取ると後から背の高い男性が入ってきてボタンの前に立つ。
どうやら目的階が同じようで何もせずにただ立っている。
目的階に着くとその男性は「開」のボタンを押して、私が出るのを待ってくれた。
恐らく同じ目的で先に行った方が得になるかもしれないのに。
そんなちょっとした紳士の振る舞いに胸がちょっと温かくなった。
用事を済ませて道玄坂を歩いていると70代と思われるおばあさんが渋谷ギャル二人組に声を掛けている。
どうやら道に迷ったようだ。
一抹の不安を感じながらもギャル二人組は丁寧に道を説明し、別れ際に「お気をつけて」と声を掛けていた。
そんなちょっとした親切心や思い遣りが人の心を温かくする。
曇り空で時折雨が落ちてくる秋の予感がする日に心が温かくなった。