間違いが減ってきた。
仕事や日々の生活に随分慣れ、たいていのことはスムーズにできるようになっている。
それが経験を積むということ。歳をとるということ。
間違いが減ることで戸惑いが減り、恥ずかしさが消え、安心できるようになった。(少なくとも安心していられるシーンが増えた)
しかし、
その「安心」は「慢心」でもあることに気がついた。
間違いをしないのは既存の世界に生きている証拠。
自分が慣れ親しんだ世界だから間違わない。コンフォートゾーンから外れないから安心できる。
新しい世界だったらそう簡単にはいかない。
絶えず不安に苛まれ、右に行っては頭を打ち、左に行っては誰かの足を踏み、忘れ物、間違いを繰り返しては自己嫌悪に陥ってしまう。
しかし、それは同時に新しい世界を切り拓いている証。
もっと間違いたい。
もっと恥をかきたい。
もっともっと劣等感に苦しみたい。
そこには成長があるから。