その先の世界

 
その先の世界はどうなるのだろうと思う。
 
 
その先の世界とは、
 
 
世界全体の経済が発展し続け、全ての発展途上国が一定の経済水準まで到達した後の世界のこと。
 
 
誤解を恐れずに言えば、搾取する先がなくなった後の先進国の食い扶持はどう稼ぐのかということ。
 
 
先進国のメーカーは人件費の安い国を渡り鳥のように渡り歩き、果てはアフリカに行き着き、そこも人件費が上がり格差がない世界になったとしたら・・・
 
 
頭の中に浮かんだ疑問だったけれど、改めて考えるとそう難しい問題でないことがわかる。
 
 
全てこれまでに起こったことだから。
 
 
今も起こっていることだから。
 
 
繊維産業が先進国から発展途上国へ移ると先進国では自動車産業が興り、自動車産業発展途上国へ移るとITや先進金融業が先進国で興った。現在もなお重層的に産業の移転と新産業の勃興が繰り返されている。
 
 
我々が進化を続けていく限り「その先の世界」にはまた新しい世界が広がっている。
 
 
人類に究極の進化なるものがあるかどうかはわからない。
 
 
進化の過程で人類の終焉がないとも言い切れない。
 
 
我々は常に「その先の世界」を夢見て、
 
 
進化を志向し、
 
 
努力を続けることが運命づけられている。