この世界、
と言っても、実際の世界、地球やこの国、日本を含む地球的な「世界」ではなく、一人ひとりが認識している世界、一人ひとりが持っている世界観、という意味での、
世界は何でできているのだろう。
暫し考えてみたい。
ある人の世界や世界観を形作る物事や感覚は認識されて初めて「在る」状態になる。
例えば、
どこか遠くの国で起こった災害はそれを知らなければ、その人にとって起こったことにはならない。少なくともその人の世界観形成には何の影響も及ぼさない。
食べたことのないモノの味はわからないし、わからない味はその人の味覚に感知されることはない。
嗅いだことのない匂いは知らないし、想像すらできない。
知らないことは知らない。
未知のことはその人とは関係なく、その人の感じ方、考え方に何の影響も及ぼさない。
その人の持つ世界の構成物の要素にはなり得ない。
世界(観)は認知されたことのみからできている。