娘の運動会の帰り道、お寺の掲示板に記された言葉が胸に刺さった。

 

どれほど道があろうと

自分が登るとなると

ひとつです

 

未来に目を向けると無限の可能性が広がっている。

 

今いる場所を見つめると一本の道。

 

そんなことを考えていると子どもの頃に読んだ高村光太郎の詩が頭に浮かんだ。

 

道程  高村光太郎


僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため

 

何かを暗示しているような気がしてならない。