劇場公開時には前評判ほど話題にならなかった印象があって、いまいちという感想も一つ二つ聞いていたので鑑賞の機会が随分遅くなってしまったけれど、とっても良かった!
主人公の声に違和感があったり、映画全般の感情の盛り上がりに欠けたりすることはあったけれど、キャラクター一人ひとりが丁寧に描かれていたし、物語全体のプロットに関わる以外での突飛な描写はなかったし、何より我々は一人ではないというメッセージが様々な角度から、重層的に伝わってきて、心にじんわりと染み透った。
妹が産まれて赤ちゃん返りするお兄ちゃんだけでなく、しんどい時は誰だって一人を感じる時はある。
それでも我々は決して一人ではなく、孤独でもなく、家族や友人や祖先の人々や、
未来の自分や家族とも繋がっている。
支えられている。
そのことを想い起こさせてもらえた。
我々は一人ではない。
いつだって。