人生の中で一番多く観た映画、
確証はないけれど、小さい頃から金曜ロードショーで年に1回は観てきたにも拘らず今だに放映がある度に欠かさず観ている。何度観ても飽きない。
いつの間にか台詞も覚えてしまった。
映画を観ながら登場人物と同じタイミングで台詞が口に出るほど。
あのルパン三世を宮崎駿監督が描き、そのストーリー性、プロット、名台詞は数え切れないほどの名場面を生み、日本の(アニメ)映画史上歴史に残る一作となった。
大好きなシーンや名台詞を今さら語るのは野暮な気がする。
かと言って、物語とキャラクターの魅力と細かな仕掛けに音楽、そしてアニメに欠かすことのできない「絵」がいいからというのも面白みがない。
その何度観ても飽きることのない名作の秘密・・・それは「世界観」と言えないだろうか。
ルパン三世の「世界観」であり、宮崎駿の「世界観」であり、制作当時(20世紀)の「世界観」が見事に調和し、スリルとサスペンスに爽やかさと奥の深さが加わり、魅力溢れる作品になっていると。
今年の月一企画はオリジナルの映画評をすることにした。
今回は映画評とも言えない映画評になってしまったけれど、人生の中で最も多く観た映画は外せないし、あまりにも有名な映画をあたかも自分の宝物のように語ることにもためらいを感じた。
私の心もルパンに奪い去られてしまったからかもしれない。