今年の月一企画は毎月月末に映画を1本選んで自分なりの評論をしている。
今月の一本はこれ。
初めてこの映画を観たのは縁あってハリウッド チャイニーズマンズシアターだった。
封切後すぐにハリウッドスターの手形や足型があるプレミア映画館で観る機会を得た。
その時の印象があまりに強く鮮明で、世の中に一部出回っていたやっかみを含んだ批判は全く耳に入らず気がつくと長い時間が経っていた。
その後レンタルビデオで一度観たきりでこの度10年振りに鑑賞した。
すると・・・
当時社会現象にもなった大作について語られていたコメントを思い出した。
「アメリカ人はこの映画に恋に落ちたのです。フォレストガンプの時と同じように」
私も同様に恋に落ちていたことに、
そして、恋から覚めた自分に気づいてしまった。
あばたもえくぼ・・・
というのは言い過ぎだし、映画としてのストーリーも会話も登場人物も音楽もいい。カメラワークと特撮は今見ても全く色褪せていないし、一瞬たりとも目を離せないのも事実。第一級のエンターテイメント作品であることに異論は全くない。
それでもかつて恋した人に十数年振りに会ったような感覚に捕らわれたのは複雑だった。
皆さんにもそんな作品があれば教えていただければと。