今月の映画 ーターミネーター(シリーズ)ー

 

ターミネーター新起動/ジェニシスを劇場で観た。

 

www.terminator-movie.jp

 

ターミネーターシリーズ5作目を観る前に改めてターミネーターシリーズ全4作品を7月に入ってからDVDで見直した。(第3作は初めて!)

 

ということで、今日はターミネーターシリーズについて語りたい。

 

 

 

 

 

第1作を初めて見た時の衝撃は忘れられない。

 

当時「最高のB級映画」と思ったことを今でもはっきりと覚えている。

 

アーノルド・シュワルツェネッガーターミネーターは恐ろしいまでに強く、しぶとい。その凄まじいまでの悪役ぶりは衝撃的で映画史に絶対残ると思った。

 

T-2と呼ばれたシリーズ第2作はあのジェームズ・キャメロン監督作。エイリアン2でSFホラーの傑作をSFアクション大作にグレードアップさせた監督の面目躍如たる大傑作、誰もが愛する名作となった。

 

第3作は、悪くはないけれど、正直なところシリーズ中唯一の「残念な作品」。(決して、決して悪くはないのだけれど・・・)

 

それが大きな反省だったのか、第4作は全く違うSF大作に生まれ変わった。息もつかせぬアクションとSFXはそれまでのターミネーターを知らなくても十分楽しめる娯楽作品に仕上がった。

 

そして、最新作は・・・

 

ネタバレはしたくないので多くは語らないけれど、何の前情報も入れずに(予告編すらも見ずに)本編を見たのは大正解だった。

 

第4作とは異なり、ターミネーターの世界観とキャラクターに再び焦点が当たり、そこに物語(プロット)の面白さと過去作品のオマージュ(設定、シーン、台詞ほか)があちらこちらに散りばめられ、愛情と希望の溢れる作品に仕上がっている。

 

厳しい批評もあるらしい。

 

もちろん細かな点を挙げればきりがないけど、大事なことは欠点に時間をかけないこと。(欠点にかける時間

 

シリーズ全体を通じて、タイムトラベル、ロボット(人工知能)、人類(家族)愛、生き抜く力がテーマになっている。

 

衝撃的だった第1作はシンプルなつくりで、その分、ターミネーターの恐ろしさが際立った。それでもシリーズになる深さと世界観を持っていたことは間違いない。

 

その後、時代は進み、第1作の設定年を実際の年が超えてしまったけれど、今作品でうまく調整されたことにも舌を巻いた。映画も時代の流れにも合わせるようにシンプルなつくりから重層構造になり、スピードは上がり、クロースアップが増え、そして、今回3Dにもなっている。

 

ますます進化する映画(&シリーズ)ではあるけれど、進化=望ましいものとは限らない、という教訓も得た。(それはスカイネット=インターネット、ユビキタス社会であり、全てのモノがインターネットに繋がるIOT<Internet Of Things>は怖いくらいジェニシスを表している)

 

我々が作ってきた社会、我々人類がこれから歩んでいく道のり、映画が警告することは少なくない。しかし、悲観する必要もない。

 

なぜなら

 

There's no fate but what we make for ourselves.

運命はなく、未来は自分たちで作れる

 

のだから。 

 

 

おまけ

個人的に大好きなものと不思議な縁がある。

●サイバーダインという介護ロボット(サイボーグロボット)を作る会社の株を少々持っている。

●一作目の舞台となる1984年は、今再放送をしているNHK連続テレビ小説あまちゃん」の天野春子(キョンキョン)が東京に出ていった年。ついでに言うと1984年は村上春樹1Q84の年でもある。 何かある年なのかもしれない。

●こういったタイムトラベルものは3月の「今月の映画」で取り上げたバック・トゥ・ザ・フューチャーや子どもの頃から大好きな藤子不ニ雄の漫画を髣髴させる。

 

 

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