同じ「糸」でも歌う人によって全く印象が異なる。
昨日のブログでそう書いた。(糸)
中島みゆきの声は綺麗とか美しいというよりは「凄い」。
大海の底知れない深みが神秘性と愛情をたたえ、宇宙まで屹立するかの如く聳え立つ塔が果てしなく高く、巨大で悠然としている。崇高さがあり、狂気が共存する。
そんな印象を受ける。
ふと思う。
「あの人はいい声をしている」とか「あの人の声は渋みがある」は偶然ではない。
人の声は決して生まれつきではなく、その人がどう生きてきたのか、何を経験してきたのか、その総決算。成績表。生き方の発露。
そう考えると、顔も姿勢も歩き方も同じこと。
自分の日々の生き方が知らず識らずのうちに「露われて」いる。
居住まいを正したくなった。