先日のこと。
人生の大先輩の一人が定年退職の日を迎えられた。
その翌日からも嘱託勤務という形で仕事を続けるため盛大なお祝いは自粛(?)されたけれど、還暦を迎え、人生の大きな一区切りであることに違いはない。
ふと、自分の定年退職の日のことを思った。
まだ数十年先(?)のこととは言え、「その日に備えて」というテーマにはぴったりの内容。これまで具体的に考えたことはなかったけれど、「その日に備えて」のテーマの多くが一生起こらない可能性が高いのに対して、定年退職は必ずやってくる(他の災害等が起こらず、長生きできたらの話だけど)。
しばし考えてみたい。
定年退職をしてもしばらくは働くことになるだろう。勤務時間は短く、責任は軽く、それに合わせて心も軽くなるに違いない。やりがいも減るだろうけれど、それは完全退職までのクールダウンとして捉えるべき。
少しずつ自由時間、自分の時間が長くなる。
その後の完全退職を迎えても時間を持て余さない生き方、やりがい、趣味を見つけなければならない。もちろんそれらに取り組める肉体的、精神的基盤になる健康が重要なのは言うまでもない。
- 身体を動かすこと
- 家の中でできること
- お金のかからないこと
- お金をかけてもやりたいこと
- 夫婦や家族、仲間とできること
- 一人でできること
- 何かを創作すること
- 時間をかけてすること
- 楽しいこと、没頭できること
- 個人的なこと
- 社会のためにできること
- この人生でやり遂げたいこと・・・
具体的にはどんなことになるだろう。
幕末・近代史の研究、映画鑑賞、ゴルフ、テニス、スクーバダイビング、国内海外旅行、世界遺産の研究と訪問、日本のお城巡り、モノを書く、海外移住(長期滞在)・・・
思いのほか既にしていること、できそうなこと、やりたいことが並んでいる。
これから退職までの間に新しく始めることもあるだろう。
あとは体調管理をしっかりして、お金も貯めて、仕事も悔いの残らないよう完全燃焼すること。
毎日を思い残すことなく過ごすこと、積み重ねていくことこそが定年退職というほぼ間違いなく来るであろう「その日に備えて」の王道であることは間違いない。